フォントひとつで、ロゴの印象はガラリと変わります

こんにちは、ロゴデザイナーのColumbou.Design です。
ロゴづくりで 「シンボル」や「色」 ばかりに目が行きがちですが、社名やサービス名を支える “文字=フォント” は、ブランドの空気感を決める大事なパーツ。
この記事では フォント選びの基本と実践ポイント を、できるだけわかりやすくまとめました。
1. まずはフォントの「4つの系統」を知ろう
| 系統 | 雰囲気 | よく合う業種例 |
|---|---|---|
| セリフ体 | 伝統・信頼・格式 | 老舗旅館/法律・士業 |
| サンセリフ体 | クリア・モダン | IT・雑貨・カフェ |
| スクリプト体 | 手書き感・温もり | 美容サロン・ハンドメイド |
| ディスプレイ体 | 個性・アイキャッチ | アパレル・イベント |
ポイント
- まず系統を絞ると方向性が見えやすい
- “好き” だけで選ばず 「誰にどう見せたいか」 を最優先に
2. 選ぶときの 3 つの視点
- ターゲット
- 20 代女性向け:スマホで見ても読みやすい太めのサンセリフ
- シニア向け:紙媒体で映える大きめのセリフ体
- タッチポイント
- Web バナー中心 → 画面上でつぶれないか確認
- 看板や車体ラッピング → 遠景テスト(3 m 離れて読めるか)
- ブランドストーリー
- 例:オーガニックコスメ → 柔らかい曲線のあるスクリプト体で “自然&優しさ” を演出
3. よくある落とし穴と対策
| 落とし穴 | 対策 |
|---|---|
| 商用ライセンス がロゴ使用 NG | 購入前に「ロゴ利用可」か必ず確認 |
| 多言語対応を忘れる | 欧文・数字・記号の揃い具合をチェック |
| 細すぎて縮小時に読めない | 最小サイズ印刷を試し、線幅を調整 |
4. “ひと工夫” で完全オリジナル感を出す方法
- 既存フォントの一部分だけをアレンジ
- 例:i のドット をブランドカラーの丸アイコンに変更
- 例:セリフの先端を 葉っぱ型 にしてエコ感をプラス
- 複数のフォント を使い、Web と印刷で使用するフォントを変える。
5. 実例:フォント変更だけで反応アップ
Before
手書き風スクリプト体で読みにくかった洋菓子店のロゴ → SNS のクリック率低迷After
丸みのあるサンセリフ体に変更し、店頭看板と統一
6. まとめ 〜 迷ったら専門家に相談を
- フォントは“読めればOK”ではなく、感情をデザインする要素
- ターゲット・タッチポイント・物語の 3 つを押さえて選ぶ
- ライセンスと視認性のチェックは必須
- 既存フォント+少しのカスタムで「世界にひとつ」を実現
「うちに合うフォントがわからない…」「ロゴが読みづらいと言われた…」
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